バレーボール観戦・ワールドカップ男子バレーに大興奮

ワールドカップ・バレーボール

遂に世界に通用する選手が現れた!「石川祐希(191cm)」と「柳田将洋(186cm)」だ!
久しぶりに男子バレーボールをじっくり観たのだが、この二人の選手に私は衝撃を受けた。

私は1984年のロサンゼルスオリンピックからバレーボールを観戦しています。
男子バレーボールは過去にミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得するなど世界の上位にいたころがありましたが、現在では欧米の高さとパワーに屈し続けています。
また、ここ10年はアジアやアフリカなどのバレー後進国にすら勝てない苦しい状況が続いています。
特にイランやエジプト、オーストラリアは欧米並みの高さとパワーに加え、戦術的にも世界に通用する強豪国なっています。
(アジアやアフリカ各国はイタリアなどヨーロッパで指導してきたコーチなどを監督に就任させ強豪国に変わった)

そんな男子バレーボールも北京オリンピック最終予選で2位になりオリンピック出場を決めた時は強いチームになったと喜んでいました。
しかし、その北京オリンピックでは惨敗し、それ以降に行われた世界選手権やオリンピックに出場できないなど日本男子は低迷の時期に入ってしまいました。

大会が始まる前から日本男子はこのワールドカップで全敗するのではないかと思っていました。

初戦のエジプト戦、1995年あたりでは勝ててあたりまえの国だった。現在は200cmを超える選手がそろい世界ランキングも日本の20位に対しエジプトは15位と強豪国になっています。
ワールドカップでこの初戦のエジプト戦にフルセットで勝利できたことが大きい。
初戦は各選手の動きが硬かった。大会を通じて大活躍した柳田も本調子を出せない状況だった。しかし、そんな中でも勝利できたのだ!

柳田将洋

柳田将洋

そして次の第2戦目は世界ランキング5位の強豪アメリカ戦。
私はストレート負けだと思っていたが、1セット取っての敗戦だった。

第3戦のオーストラリア(世界ランキング13位)、第4戦のカナダ(世界ランキング14位)は共に高さとパワーで日本を圧倒していたが、日本もサーブレシーブがきちんとセッターに返れば互角に戦え、そして勝利した。

そして、このあたりから柳田のジャンプサーブが世界に通用し始める。
過去の日本の選手は強いジャンプサーブを打てるのが1、2人しかいなかった。しかし、このワールドカップではベテランの清水に加え、柳田と石川がいた。
試合展開も2、3点ビハインドでも清水と柳田がローテーションでサーブが回ってくると得点を奪え流れを日本に引きつ戻すことができるのだ。

今まで男子バレーを観てきて、個人的に一番のエースは中垣内だと思っていた。しかし、石川もすごいが柳田もすごすきた。
何がすごいかというと石川の場合、スパイクを打つ際にジャンプをするが最高到達点に到達するのが速い。大げさに言うと最高到達点(空中)でボールが来るのを待ち、相手のブロックの位置を確認し、スパイクが決められるゾーンを分析した後、スパイクを打つことができるのだ。

これに対し柳田は186cmと小柄ながらジャンプ力があり、3枚ブロックをスパイクで打ち抜くことができるのだ。
過去に身長が180cm台のウイングスパイカーを観てきたが、こんなに高くジャンプする選手を見るのはキューバのルイス(女子)以来だと思う。
このジャンプ力はジャンプサーブでも数値に表れており、サービスエースを決めた数はベスト10以内に入っている。
※ベスト10以内にいる選手はほとんどが200cm以上の身長です。

石川祐希

石川祐希

この二人のスパイクの決定力にも衝撃を受けたが、もっとすごかったのは自分でサーブレシーブした後にスパイクを打つことができるということだ。

このワールドカップは5勝6敗と負け越しはしたが、サーブレシーブさえ強化すれば来年行われる世界最終予選に勝ち、リオ五輪に出場できると信じています。

久しぶりに興奮してワクワクしながらバレーボールが観られてこと、世界大会でメダルが狙える選手がそろったことに
今後の男子バレーボールの活躍に期待したいです!