熱をチャージしていつでも必要な時に熱を使える物質「蓄熱セラミックス」が発見された!

日本の研究や技術には世界一の分野が数多くありますが、そんな中で新素材が発見されました。

今回は熱源を持ち歩く素材の紹介です。

①熱が必要な時ってどうしてますか?
②熱源を持ち歩くときどうしてますか?

①熱を必要な時に取り出して使うには色々なやり方がありますが、例えばカイロを使ったり、バーベキュー用の炭を使ったり、キャンプ用のコンロなどを使って熱を作りますよね。
これはある物質を消費させ熱を得ることになります。カイロで言えばカイロ内の物質を化学変化させ熱を取得し使い終わったら捨てます。バーベキュー用の炭やコンロのガスも使えばなくなります。

②の熱を持ち歩くにはお湯をポットなどに入れて持ち歩くことが考えられますが、こちらも長時間立つとお湯が冷めてしまい必要な温度を長時間保つことが難しいです。

この①と②の問題を解決した物質を日本の東京大学などの研究グループが発見したそうです。
その物質とは「蓄熱セラミックス」と呼ばれ、永続的に熱エネルギーを保存できます。

この蓄熱セラミックスは簡単に言うと熱を3つの要素、つまり電気でチャージすることにより蓄熱セラミック内の分子構造が変化します。この分子構造の変化により熱を永続的に溜めておけるのです。熱を取り出したいときは蓄熱セラミックスに圧力を加えるだけです。熱を取り出した後はまた分子構造が熱をチャージする前に戻り何度でも繰り返し使えるのです。すごすぎ(≧◇≦)

既に工場やごみ焼却施設の排熱を利用して他の施設で給油や暖房などに活用されているようです。今後は一般的にも使えるアイテム、例えば夏にソーラーパネルから熱を蓄熱し冬に暖房として使ったり、冬のキャンプで暖かいコーヒーを飲むときなどに使えるグッズが開発されてほしいものですね。

・「蓄熱セラミックス」の詳細についてはこちらの記事を参照ください
永続的に熱エネルギーを保存できる「蓄熱セラミックス」